2017年8月 1日 (火)

災害図上訓練用カード教材(解説)

手間や時間をかけずにすぐやれる!想像力を高め、災害に備えよう!

この点をモットーにしたカード教材をようやく制作することができました。

災害対策(特に図上訓練)の面で、DIG(Disaster Imagination Game: 災害イメージトレーニング)がここ数年関係者から注目されていますが、本カードは警察版DIG用の教材として作成いたしました。

全体がすべてカード式となっており、訓練用のシナリオ作成の手間を省略することができます。この教材を用いた災害図上訓練により、「その時」に少しでも備えることができるとすれば、望外の喜びです。

教材作成の過程で貴重なご助言をいただいた関係の皆様と、制作・販売代行の株式会社立花書房に改めて心より感謝申し上げます。 

災害図上訓練用カード教材(写真)

Photo

2017年7月14日 (金)

シンポジウム

7月5日に警察政策学会のシンポジウムがありました。テーマは「災害対策の現状と課題~東日本大震災及び熊本地震への対応を踏まえた災害応急対策における今後の課題~」で、講演者・パネリストとして参加しました。

講演者・パネリストは全部で5名で、他の方々は内閣府審議官(防災担当)、熊本県危機管理監、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク代表、 警察庁災害対策室長でした。

私は「東日本大震災への対応を振り返って」と題した講演(25分)を行い、その後のパネルディスカッションにも参加しましたが、収穫の多いイベントでした。

特に、関係機関の連携が焦点の一つになったのですが、皆様が「顔の見える関係」を重視する発言をされたので、僭越ながら「我が意を得たり」という思いを抱きました。詳細はいずれ学会誌「警察政策」に掲載されると思います。

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2017年6月21日 (水)

警察人生ソネット⑧

心を込めて言葉の発受をしよう

言葉の力は摩訶不思議 聞く者すべてを元気付け
あるいは心を凍らせる いずれも言葉のなせる業(わざ)
一度発した言の葉は 再び 無にはできぬゆえ
よくよく考え口にする習慣付けをすべきなり

組織で仕事をする者は 語るのみでは不十分
相手の立場を尊重し 気持ちを同じくせんとして
相手の言葉に聴き入るべし 絆は心で得るものなり
聴く言の葉は 我が言(こと)と とらえて共に大切に

言葉を選び話すこと 誠を尽くして語ること
腹の底から声を出し 気持ちを言葉に乗せること
相手の立場に身を置いて 親身に話を聴き取ること
いずれも 言葉の霊妙さ 信じて実行すべきなり

幸いなり 言葉を心で受ける者 言葉を大事に発する者は 
話すコツ 聴くノウハウはあるけれど 最後は心の誠が決め手

(季刊現代警察第153号より)

警察人生ソネット⑦

道を外さない工夫をしよう

かくも多くの職員が 欲・快楽に目がくらみ
道を外して地獄行き この現実をいかにせん
幽体離脱の要領で 自分を外から観察し
愛車のように「運転」する姿勢の保持が大事なり

特に男性職員は 女性に魅かれ 我忘れ
良からぬ思いを抱くのが 不幸の始めと知るべきなり
世間の認める方法で 早めに伴侶を決めるが良い
後は「脇目」を封印し 家庭大事に生きるが良い

「飲む・打つ・買う」を始めとし この世の快楽多けれど
この職選びしプライドで 敢えて異なる道歩む
その生き様こそ 幸福をもたらすものと知るが良い
華美・贅沢を慎みて 質実剛健 目指すが良い

人は皆魔が差すものだ その時は妄想のみにとどめるが良い
危ないと自分で兆しを感じたら そこでとどまる勇気を持とう

(季刊現代警察第152号より)

警察人生ソネット⑥

チームワークの妙を発揮しよう

一人でやれる仕事はない 必ず仲間の助けが要る
この理(ことわり)に気が付けば 職場はチームと悟るなり
チームの士気を高めるは 「長」と名の付く管理者が
常に意識し行うべき 最重要の仕事なり

地位・階級を背景に 命ずるのみの「長」ならば
チームの信頼 得られずに 独り相撲に終わるなり
自分もチームの一員と思い 自分の役割を
立派に果たすキャプテンになってチームをリードせん

あいつは職場のお荷物と あっさりレッテル貼るなかれ
事あるときには全員が 心一つに立ち上がる
その日のために 普段から 声掛け・指導を繰り返し
一人ひとりを戦力に 育てる気構え 大事なり

管理者は職場のメンバー全員の士気を高める主将たるべし
全員が同じ目標持ちながら チーム一丸 勝利を目指さん

(季刊現代警察第151号より)

警察人生ソネット⑤

「夢」を描き、挑戦しよう

君が選んだこの道は 天の配剤 定めなり
正しい選択した以上 迷いを捨てて進むべし
仕事は困難・複雑で 時には悩み 苦しむが
立志の初心を忘れずに なんじの道を歩むべし

自己実現こそ人生の充実もたらすものなれば
将来自分はこうありたい そのイメージを大事にし
夢を描いて そのために 正しい努力を続けるべし
最初の夢が成らずとも 再び新たな夢描かん 

辛い時こそポジティブに 物事捉え 前に出よう
失敗しても あきらめず 挑めばきっとうまくいく
苦しいからと逃げるは不可 逃げれば更に苦しくなる
何とかなるし何とかする いずれは天も君を嘉(よみ)す

夢を持つ ゆえに人間成長す 夢に向かって挑戦すべし
あきらめぬ限りは人に負けはなし 最善の手を打ち続けよう

(季刊現代警察第150号より)

2017年6月19日 (月)

鹿角警察署

5月30日に秋田・鹿角で講演を行いました。(相変わらずの遅筆です・・・)
署員だけではなく、消防署や市役所からもかなり来ていただき、光栄でした。

去年の1月に秋田県警本部で講演したのですが、それに出席していた現鹿角署長が、ぜひ署員にも聞かせたいと思われたのが、今回のお話のきっかけでした。

鹿角と言えば、1年前に、十和利山周辺で熊の襲撃によって4人がなくなり、3人が重傷を負ったところです。今年も県内の別の場所で死者が出ており、鹿角警察署も熊に対する警戒を非常に高めていることがうかがえました。一部の熊は「人食い熊」と化してしまったおそれもあり、通常の熊除け鈴程度では全く不十分のようです。タケノコ採りで山に入る人も依然として多い(単なる趣味というより生計の手段になっている面がある)ので、根本的に予防することは難しい模様です。(熊の嫌がるある種の獣の匂いなどを発生させる携帯装置があれば・・・とも思いますが、簡単ではないようです。)

熊の襲撃は、自然災害には当たらないと思われるので、私の講話は直接参考にはならなかったかもしれませんが、もう一つの潜在的脅威である噴火災害には通ずるものがあった模様です。熊も噴火も、自然豊かな東北ゆえの悩み事です。鹿角の美しい景色を満喫しながら、この一種の「背反する事象の問題」(注:排反ではない)に思いをいたす旅となりました。

2017年5月26日 (金)

警視庁17階

一昨日講演を行った場所は、何と警視庁大会議室(=大事な会議を行う場所)!

演台に上がった時は感無量でした。

元々少年事件課(課長は36年前に渋谷署で勤務していたときの同僚!)の「倫理教養」というご依頼だったのですが、最終的には、複数の部から、部長をはじめとする幹部を含め、全体で200数十人のご出席を得た講演会になり、二重に緊張いたしました(おかげさまで何とかこなすことができました)。

実は、講演の際には、その場所の災害史や災害碑を勉強し、「ご存じかも知れませんが・・・」と前置きして、ご紹介することにしています。この日は、例えば深川警察署管内の洲崎神社にある「津波警告の碑」の話をしました。寛政3年(17919、深川洲崎一帯に襲来した高潮によって付近の家屋がことごとく流されて多数の死者、行方不明者が出たことから、幕府は一帯に人が住むことを禁じた上で「波除碑」(別名「津波警告の碑」)を建てたのです。

他にも、明暦の大火(
1657年振袖火事)で亡くなった10万8千人を供養するための両国の回向院や、関東大地震で約3 万8千人が焼死した陸軍被服廠跡地(現.横網町公園)の悲劇のお話をさせていただいた(+後者について責任を感じた当時の相生警察署長の自殺の話も)ところ、事後に初めて知りましたとの反応を得ました(実は私自身、長く東京に住みながら全く知らないこと(今回初めて学んだこと)でした・・・)。

災害対策を進める上で、過去の教訓を学ぶこと、特に災害史・災害碑に関心を持つことが重要であると感じておりましたが、その意を強くするきっかけとなりました。

2017年5月 1日 (月)

復興一途

4月28日に鹿児島で講演を致しました。九州では初めてのことです。本部長はじめ昔お世話になった方々に再会できましたし、終了後の懇親会で、複数の幹部の皆様から講話内容を評価して頂きました。

ちょうど、雲一つない晴天に聳える桜島が9か月ぶりに爆発的噴火を起こしたのを目の当たりにして、びっくりしましたが、地元ではこの程度(噴煙3200m!)は騒ぐ規模ではないとのこと。災害の危険と隣り合わせの鹿児島という事実認識を新たにしました。

後もう一つ印象的だったのは、控え室でたまたま目にした冊子・復興一途です。東日本大震災の被災地に応援派遣された県警職員の手記集でした。

拝読すると、遠路を苦労して現場に着いたこと、地元住民から暖かい声を掛けられたこと、滞在中のごみは持ち帰ったことが分かりました。改めて目頭が熱くなる思いでした。当時の全国からのご支援に対する感謝の気持ちを込め、機会がある限り、謝恩伝道を続けよう!と決意する旅になりました。本当にありがとうございました。

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